CHANCE COLUMN
同じ車名なのに装備が違う?中古車選びで知っておきたい3つの理由
同じ車名の中古車を見つけたのに、片方には欲しい装備があり、もう片方にはない。その違いを読み解く鍵は、グレード・仕様が変わった時期・選ばれたオプションの3つです。
特に覚えておきたいのは、「その車種で選べた装備」と「目の前の1台に付いている装備」は別ということ。車名だけで判断せず、この3つを分けて見ると、候補車を比べるときの確認ポイントが見えてきます。
理由1:グレードによって、装備の組み合わせが違う
グレードとは、同じ車種の中で性能や装備などを分けた区分のことです。車名の後ろに付く英数字などは、単なる名前の飾りではなく、その車の仕様を見分ける手掛かりになります。
ただし、グレード名を見て「上位だから欲しいものは全部あるはず」と決めるのは早計です。標準で付く装備と、別に選ぶ装備は分けて確認する必要があります。
そこで、グレードの上下から選び始めるより、まず「自分が使いたい機能」を言葉にしてみましょう。たとえば「冬に座席を温めたいから、シートヒーターが欲しい」。このように目的を決めると、どのグレードが候補になるかを装備表で確かめやすくなります。
理由2:同じ車名のまま、仕様が変わることがある
車は、名前を変えずに一部の仕様を変更することがあります。内装の形や装備の設定が見直され、それまで選択式だった装備が標準になる例もあります。
つまり、今のカタログで見た説明を、そのまま数年前の中古車へ当てはめることはできません。同じ車名でも、確認する資料の時期が違えば、比較の前提がずれてしまいます。
年式を比較の手掛かりにしつつ、気になる装備については「この車は仕様変更の前ですか、後ですか」「この車に対応する装備表はどれですか」と確認しましょう。最新モデルの記事より、候補車の時期とグレードに合う資料を見ることが大切です。
理由3:「オプション設定あり」は「装着済み」ではない
標準装備は、その仕様に基本として備わるもの。オプションは、追加で選ぶ装備です。中でもメーカーオプションは、新車を注文するときに選び、工場で装着されるものを指します。販売店で装着するオプションとは区別されます。
たとえば、装備表にある機能が「メーカーオプション」と書かれていたとします。そこから分かるのは、その仕様で選択できたということです。その中古車で実際に選ばれたかどうかまでは、装備表だけでは分かりません。
ここが、車名もグレードも同じ候補を比べるときの落とし穴です。カタログは「設定の確認」、掲載車の情報や現車は「その1台の確認」と役割を分けて考えましょう。
また、「付いていなければ後から足そう」と決める前には確認が必要です。メーカーオプションには後から追加できないものがあります。追加できるかどうかは、対象の車と装備を特定して確かめてください。
比べる前に、欲しい装備を3つ書き出そう
候補が増えて迷ったら、欲しい装備をまず3つ書き出してみる方法をおすすめします。3つは決まりではなく、優先順位を整理するための目安です。
それぞれを「必ず欲しい」「あるとうれしい」に分け、候補車ごとに「あり・なし・要確認」をメモします。掲載情報に書かれていないものは、すぐに「なし」と判断せず、要確認にしておきましょう。
たとえばシートヒーターが必須なら、その有無を最初に確認します。一方、ほかの装備は希望程度なら、見つからなくても候補に残す、という比べ方ができます。装備の数を競わせるより、自分に必要なものがそろうかを見るためのメモです。
問い合わせるときも、「装備は充実していますか」より、「この掲載車に、シートヒーターは付いていますか」と聞く方が確認する対象が明確です。掲載ページのURLと欲しい装備名を一緒に伝えると、どの1台についての質問かも分かります。
同じ車名は、比較の入り口です。グレード、仕様の時期、実際の装着状況まで見ることで、「知っている車」から「自分が欲しい1台」へ、選び方を一歩具体的にできます。
